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2014年9月12日金曜日

OPERA、お好きですか?

OPERA と言っても、オペラを聞こうってわけではないですよ。
オペラ、といって、シドニーのオペラハウスを
思い出す人はどれだけいるかな。。。
金融の、しかもオフショアのファンドの話だけをする、って宣言したのに
なぜ、著者に似つかわしくないオペラの話をここでしようとするのか?

と、思ったあなた。正しいです。無理です。ご安心ください。

出来ません


でも、Open Protocol Enabling Risk Aggregation というファンドのリスク管理の為のオープンなデータ通信に関する取り決めについてなら、ちょっとは話せますが、聞いちゃいますか?



ファンドの世界のOPERAってなに?

さて、OPERA。左記のリンクに飛べば分かるのですが、ヘッジファンドのリスク分析をやり取りする為の情報フォーマットをオープンソースで決めましょう、ということで、著名なファンド・オブ・ヘッジファンドの運用者や、プライム・ブローカー、アドミニストレーターやヘッジファンド・データベース/リスク分析会社、などなどが参加してますね(Working Group を参照の事)。で、この目的は、といえば、共通のデータフォーマットでやり取りすればリスク分析等を行う時に簡単にデータベースに取り込みやすいからいいよね、というところでしょうか。確かに、フォーマットも何もないと、どの情報を、どの位置に、どの計算根拠で、なんてことをそれぞれの作り手に聞きながら、データ取り込みのマッピングを個別対応させたり、計算方法の違いの調整をしたり、なんて、手間が増えますからねぇ。その意味では共通フォーマット、というコンセプトは皆の為、ではありますな。

で、中身を見ていくと(download から、あなたの所属等を開示したら提供されます)、最初にファンドやその運用会社に関する定量的情報をいれるフォーマット(ちなみに、人間が読みやすいように Excel フォーマットと、コンピュータが理解しやすい XML 言語と二つありますので、ご自分の属性にあわせて見ていく方がよろしいかと。。。)、続いて、株式ポートフォリオについてのパフォーマンス分析、セクターアロケーション分析や発行体の地域分析、所有銘柄 top10の一覧、などなどが 入っていきます。続いて、債券ポートフォリオ、CTA 向けの先物市場、などなど、アセットクラス別にそれぞれ似たような分析情報を入れるコラムが続きます。

マニュアルも読むと分かりますが、計算式もちゃんと定義されているので、ポートフォリオ情報が SQL データベースにでも奇麗に入っていればロジックを組んで吐き出させれば出来てしまいそうです。

で、どんなご利益があるの?

が。これ、究極的には誰の為、なんでしょう。個人的には FoF がリスク分析をする為に、シングルの運用者、もしくはそのアドミか PB あたりに出させる為の共通フォーマット、程度にしか見えてこないんですよねぇ。まぁ、個別投資をしている機関投資家やSWF なんかも恩恵を受けるとは思いますが、シングルのアドミや PB から見れば運用者からこれに対応するリスク分析をOPERA フォーマットで作って送って欲しい、なんて言われそうですからねぇ。。。

個人的に思ったこととしては。。。うーむ。いまいち。

あと、これでは銀行投資家の要求する BIS 規制に対応するレポーティングには全く使えません。債券とかの分析で発行体の分析を格付け別に行う、なんてこのフォーマットはしませんからねぇ。BIS 規制の要求するように格付けごとに分類するならば、個別の四半期末におけるファンドの保有するアセットや負債などの情報提供を求めにくる、ことになるんだと思います。まぁ、OPERA フォーマットのリスク分析については、これを使うのは銀行だけではないですかねぇ、FoFなどの事情が前に押し出されるでしょうから。。。
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